2011年2月27日日曜日

自宅内クラウド 3

 前回の続き。
 いよいよ、OSのインストールです。

 区画1,3,4のOSは同じXPであり、全てを普通にインストールするのは非効率です。
 なので、区画1だけ普通に作成し、区画3,4はVHDのコピーで複製します。
 仮想PCはこういう時便利ですね。

・コピー導入の手順
1. HYPER-V上に各区画を作成。VHDはまだ作成しない。
2. 区画1用のVHDを作成する。
3. 区画1のHDDとして2.のVHDを、DVDドライブにXPのISOイメージを指定する。
4. 区画1を起動。TechNetのキーで普通にインストール。
5. Windows Updateやよく使うツールをインストール。
6. 区画1をシャットダウン。
7. 区画1用のVHDのファイルを、普通にファイルとしてコピーする。
8. 区画3のHDDとして7.のVHDを、DVDドライブにXPのISOイメージを指定する。
9. 区画3を起動。5.で作成したXPが起動する。
10. コンピュータ名とIPアドレスが区画1用のままなので、区画3用に変更する。
11. 区画3をシャットダウン。
12. 7.~11.の手順を繰り返し、区画4を作成する。

 ポイントは、作業完了までは区画1,3,4を一時点で1つしか起動しないことです。
 複数起動すると、コンピュータ名やIPアドレスの重複で怒られます。

 ちなみに、ライセンス認証でも怒られるかと思いましたが、今のところ特に問題はありません。
 TechNetのキーだからでしょう。

 区画2と5は、各々普通にWindows Server 2008とWindows 7をインストール。
 区画5には、このサイトを参考にHYPER-Vマネージャーをインストール。

 最後に、各区画のリモートデスクトップを有効にします。

・手順
1. このサイトを参考に、各区画で違うポート番号を設定する。
2. ルーターで、1.で設定したポートのポートフォワーディングを設定する。
3. 各区画内に、下記コマンドのバッチファイルを作成する。
 XP区画 … tscon 0 /DEST:Console /V
 Server 2008、7区画 … tscon 0 /DEST:Console /V

 ポイントは3.のバッチファイルです。

 普通にリモートデスクトップ接続すると、新規のセッションが作成されます。
 つまり、複数ユーザーがログインして使用している状況になります。

 私は常に同一のセッションで使用したいので、接続には下記のようなコマンドを使用します。
mstsc /admin /w:xxx /h:yyy /v:ip:port
xxxは画面横幅、yyyは画面縦幅、ipはグローバルIP、portは上記2.で設定した番号

 そして、切断はリモート側で3.のバッチファイルを実行することにより実施します。

 この方法で接続・切断すると、常に同一のセッションで作業を継続できます。
 一般的な個人ユーザーの大半は、こうして同一セッションで作業できる方が便利でしょう。
 なお、切断については2chのRDPスレで情報を得ました。

 これで、各区画へ直接アクセスできるようになります。
 また、区画5にHYPER-Vマネージャをインストールしたことにより、区画5自身以外のシャットダウンや設定変更までリモートでできるので、これまた便利です。

 HYPER-VマネージャはVista/Server 2008/7にしか導入できず、それらの余分なライセンスを持っていなかったので、これまで仮想区画内にインストールできませんでした。
 しかし今回、TechNetのおかげでライセンス問題が解決し、一気に環境が整いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿