2011年2月15日火曜日

電子図書館計画 復習とその後 2

 前回の続き。

2. 2代目環境

 ・機器構成
- スキャナ:CANON DR-2050C
 高価だったfi-4120C2から一転、普及機です。
 fi-4120C2の縦筋問題が結局解決しなかったので、この先も試行錯誤が続くことを覚悟し、色んな機種を試していこうととりあえず選びました。
- 裁断機:PLUS PK-513
 継続して使用です。

・実際の運用とポイント
 1. 本をPK-513で裁断して捌く。
 2. 1.をDR-2050Cにセットし、600dpiで取り込み。カラーページはカラーで、モノクロページはグレスケで。
 3. 表紙をフラベのスキャナで別途取り込み。
 4. JTrimを使って、縦1200ドットに一括変換。
 5. 抜けページが無いか確認。ノンブルのある本はノンブルを頼りに、無い本はひたすら枚数を数える。

 やってることはfi-4120C2とほぼ同じですが、最大の違いは3.の作業 (表紙取り込み) が増えたことです。
 この機種はフィード能力がfi-4120C2ほどではないようで、表紙のような少し厚い紙を読ませると途中で詰まってしまいます。
 そのため、フラベのスキャナで1枚1枚スキャンするしかありませんでした。

・良かった点
- 価格はfi-4120C2よりだいぶ安いですが、モノクロ原稿の画質や取り込みスピードは全く見劣りしませんでした。
 裏当ての色が、fi-4120C2が黒なのに対しDR-2050Cは白なので、裏写りが心配でしたが、同人誌のスキャンで両者の差異は出ませんでした。
 週刊誌のような質の悪い紙だとわかりませんけど。

- fi-4120C2で悩まされた消えない縦線は、発生しませんでした。
 むしろ、発生した縦線が、後続の原稿スキャンによって解消されるケースが目立ちました。
 おそらく、紙とガラス面の距離が近くて、後続原稿によってガラス面の汚れが拭き取られているのかもしれません。
 そして逆に、距離の近さが災いして、表紙のような厚い紙が詰まってしまうのでしょうか。

・いまいちだった点
- モノクロ原稿の画質は先述の通り問題ありませんが、カラーの画質は今ひとつでした。
 いくら調整しても、色の再現性に満足できませんでした。

- 重送検知が無く、ページ抜けの目検チェックが必須なのは、fi-4120C2と同様でした。

- 先述の通り、表紙のような比較的厚い紙は読めなかったので、フラベのスキャナでフォローする必要がありました。
 ページ抜けチェックと合わせて、スキャンに結構な労力がかかりました。

- ADF機構の用紙ガイドが非力で、原稿の斜行がよく発生しました。
 洗濯ばさみでの補強である程度改善されますが、この補強のせいで空転や重送が発生することもあり、痛し痒しでした。
 ただ、もともと印刷や裁断の時点で傾いているものなので、あんまり微妙な斜行は気にしても仕方ないですけど。

・総評
 とにかくスキャンの手間に泣かされました。
 ただ、アウトプットそのものは安定してまともなものが得られたので、大半の本はこの構成で電子化しました。

 まだ続く。

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