2011年2月16日水曜日

電子図書館計画 復習とその後 3

 前回の続き。今度こそ最終回。

3. 3代目環境 (現行構成)

 ・機器構成
- スキャナ:CANON DR-2510C

 DR-2050Cによるスキャンで蔵書の大半を電子化しましたが、人力ワークロードの高さに辟易していました。
 せめて重送チェックだけでも省略できれば、と、重送検知つきのこの機種に買い換えました。
- 裁断機:PLUS PK-513L

 今までずっと使ってきたPK-513、さすがに数千冊の同人誌を裁断して切れ味が落ちてきました。
 替え刃も売っているようですが、かなりごつい刃を素人が交換するのに抵抗があったので、本体ごと買い換えました。
 PK-513は十分元が取れたほど使い込みましたし、ヤフオクで意外と高値で売れたので、結果的には正解だったかなと。

・実際の運用とポイント
 1. 本をPK-513Lで裁断して捌く。
 2. 1.をDR-2510Cにセットし、600dpiで取り込み。カラーページはカラーで、モノクロページはグレスケで。
 3. JTrimを使って、縦1200ドットに一括変換。

 DR-2050Cでは途中で詰まってしまった表紙を、このDR-2510CはADFですんなり読んでくれました。
 カタログスペック上のフィード能力に両者の差異は無かったので、これは予想外の幸運でした。
 重送検知とあわせてだいぶ楽になり、1日数千ページのペースでスキャンできました。

・良かった点
- 重送検知機能は期待通りの精度で、確実に重送発生を教えてくれます。
 念のため、しばらくは目検チェックを並行して実施しましたが、重送の検知漏れはありませんでした。

- DR-2050Cと比較し、性能が全体的に向上しています。
 先述の通り、カタログスペックはほぼ同等の筈ですが、厚紙のフィード能力、カラーの色再現性、スキャン速度がDR-2050Cより明らかに向上しています。

- その他、DR-2050Cで良かった点はそのまま受け継いでいます。

・いまいちだった点
- 特に無し。敢えて言うなら、トレイにセットできる原稿の枚数がもっと多ければ、くらいです。
 ただ、これは個人向けADFスキャナ全てに共通する問題で、DR-2510Cが特別に原稿枚数が少ないというわけではありません。

・総評
 やっと理想の環境を構築できた感があります。
 贅沢を言うなら、先述のトレイ増強と、あと縦筋発生の自動検知機能があれば嬉しいですね。
 その辺が強化された新機種が出たら、即座に飛びつきそうです。


 こうして、我が家は成年向け図書館から成年向け電子図書館にバージョンアップしたのでありました。

 電子化にはそれなりの手間と時間とお金がかかりますが、それに見合った効用は確実に期待できます。

- 省スペース。ほんとに6畳間まるまる空きました。
- アクセス性。重い紙束と格闘せずとも本が読めるようになりました。
- 保全性。紙媒体と違い、変色も水分等での破損も怖くありません。バックアップも簡単に取れます。
- セキュリティ。家族や他人に見られたくないような本は、アクセス制限や暗号化で確実に秘匿できます。

 本の山に囲まれて人生を送っている方は、ぜひご検討を。

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