2012年3月31日土曜日

30代後半SIerの転職 はじまりのおわり

退職についても、エージェントから色々とアドバイスがもらえます。
 内容は、脅迫まがいの引き留めに対して、いかに毅然と対応するか、のようなものが大半でした。
 どうも、私の現職に特化したものではなく、かなりブラックな会社からの退職を想定したもののようです。

 私の場合、現職は人の出入りが激しい会社であり、上司との関係も悪くはありませんでした。
 そのため、上司には本音ベースで事情を説明しつつ、事務処理を淡々を進めればいいや、くらいに思っていました。

 しかし、私は退職経験ゼロなのに対し、エージェントはプロです。
 とりあえず素直に従っておくことにしました。
 ポイントは、「退職動機は本音ではなく、A社への面接と同様、前向きな理由を前面に出す」です。
 動機として待遇の話をすると微妙な改善を提案され、引き留められるからだそうです。
 そんなもんかねえ。

 「今後のキャリアについて相談したい」と上司にメールして30分ほどのアポを取り、いよいよ退職宣言です。
 メールの送信ボタンを押す時、そして面談の席上で「3/31付けで退職します」と言う時の緊張は、今でも忘れられません。
 もう後戻りができなくなってしまうのですから。

 上司からは、動機や今後の身の振り方についてあれこれ聞かれます。
 先述の通り、A社の時と同様の動機を説明しましたが、あっさり「そりゃ建前だろ」と看破されました。
 考えてみれば当たり前で、A社への説明は、現職の社内事情を知らない人が相手であることが前提なのです。
 同じシナリオで上司に説明したら、薄っぺらい嘘にしか聞こえないでしょう。

 ていうか、この程度のことに事前に気づかなかったことが、我ながら信じられません。
 やはり、相当舞い上がって、冷静な判断力を失っていたようです。
 あらためて本音ベースで説明して、納得してもらえました。

 結局、このあたりは激しくケースバイケースなのでしょう。
 ただ、退職の完了までは、引き継ぎや事務手続きで上司への依頼・調整が多々あるので、上司にしっかり納得してもらうよう、誠意をもって説明するのが理想だと思います。

 現職の規定では、退職宣言は退職の1ヶ月前までとなっています。
 そもそも引き継ぎの期間を考えれば、1ヶ月は最低ラインです。
 転職先は1日でも早く来てくれと言うものですが、入社日の調整には極力余裕を持たせましょう。
 私の立てたスケジュールは、以下の通りです。
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2/20~2/24 後任体制決定&引き継ぎ資料作成
2/27~3/ 9 引き継ぎ実施
3/12~3/16 退職関連の事務処理&引き継ぎ予備期間
3/19~3/30 年休消化&引き継ぎフォロー
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 引き継ぎ資料は、転職活動開始時からぼちぼち作っていました。
 ただ、後任が誰なのか決まらないと作れないような資料もあるので、その分を1週間で仕上げるイメージです。

 上司の理解もあり、およそ上記のスケジュール通りに処理は進みました。
 現在は、新しい会社へ心の切り替えをしている最中です。
 まあ、具体的に何をするでもないですが。

5 件のコメント:

  1. はじめまして。
    ブログ拝見させていただいて、私と境遇が似ていてびっくりしました。
    私も大手SIerに勤める基盤系ITエンジニアですが、いわゆる平社員で、完全に今後の出世や給与UPの見込みはなさそうです。

    私の場合はユーザ系(いわゆる社内SE)は候補として考えていませんが、データセンターSE等として技術屋としての
    道を進んで生きたいと思っています。

    ただ、新卒で入社してから10数年、現職しか経験していない中、新たな環境に飛び出す不安が非常にあり、
    一歩踏み出せずにいます。今の環境に(現時点では)それほど待遇面などでは不満がないだけになおさらです。
    ただ、貴殿が記載されているように私も30代後半、転職するならラストチャンスの年齢です。
    4/1から新しい職場で勤務されていると思いますが、(まだ転職して成功/失敗は判断できないと思いますが)
    現時点での判断はいかがですか?
    またお子さんがいるにも関わらず大手Sierを退職するとなるとご家族の同意を取り付けるのは
    かなり説得が難しかったと思いますが、そちらはいかがだったでしょうか
    やはりご自身の技術力やご経験に自信があるから、転職先でもやっていける、という自信があるから
    踏み切れた、ということでしょうか

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    1. えー、新しい職場の話も記事のネタにしようと思っていたわけですが、せっかくコメントいただきましたので。

      正直、「こんな筈ではなかった」はいくつかあります。
      例えば、収入は入社前の提示よりもだいぶ下がりそうです。
      「給料は下がりますが、うちは時間外をつけ放題なので、結果的にはむしろ上がります」とか言われましたが、実際は時間外をほとんどつけられない状況でした。
      おそらく、年収ベースで、転職前より2割くらい下がるでしょう。

      しかし、最大の目的である「雇用の安定」は達成できたように思われます。
      社内の仕組みやシステムの詳細を見るに、某銀行にとって欠くべからざるシステムなのは間違いないので、ここでヌシになれば、職を失うことは無さそうです。
      まあ、会社がどこかに吸収されたり子会社化されたりはあるかもしれませんが。
      というわけで、現時点においては、転職して良かったと考えています。

      家族の同意については、拍子抜けするほど簡単でした。
      前職は確かに有名大企業でしたが、クビ切りで有名な会社でもあったので、むしろ家族のことを考えた末の安全策として理解されたものと思われます。
      ていうか、家内、両親、家内の両親、友人、会社の同期等、いろんな人に相談しましたが、誰一人として反対してくれないので、むしろ不安になったくらいです。
      結局、転職元と転職先を比較しての評価になるわけですから、この辺りはケースバイケースでしょうね。
      公務員とか財閥系とか親方日の丸系企業の人だと、家族の反応は転職に対してネガティブになるのではと想像します。

      また何かありましたらコメントください。

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  2. 回答ありがとうございます。
    年収の面では残念でしたね。そういう話は良く聞きますので
    採用側としてのエサなんですかね。
    実際時間外がつけられる職場であっても、最初のうちは自粛
    しそうな気がします。

    仕事内容は、人間関係等といったところは特に問題なく
    ハマっていきましたでしょうか?
    転職の一番のリスクは、人間関係がうまくいかなくなった、
    とか仕事のレベルが思っていたより高すぎる(あるいは
    その逆で低すぎる)といったことがあるかと思いますが
    入社前の面接でのすり合わせ内容と異なっていた、なんて
    ことはありましたでしょうか?

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    1. 人間関係については、入社時の面接でおよそ判断できると思います。
      少なくとも人事責任者と現場責任者くらいとは会話するでしょうから、そこから企業風土の実体はかなり推測できます。
      私の場合、面接を通じて、銀行関連にありがちな高圧的な態度や減点主義的なところは感じられませんでした。
      その感じ方は結果的に正しかったようで、職場の人間関係は良好な方だと思います。
      あとは、配属されるであろう職場を少し見せてもらうのも良いでしょう。
      本当に見せてもらえるかどうかは別として、「職場を見たい」と言うこと自体は特に問題ない筈です。

      また、仕事内容についても、面接相手の質問内容が大いに参考になるでしょう。
      先方だって「外れ」を引くのは困りますから、実務に即した質問をなげかけてきます。
      それらの質問に対して、自分の経験から違和感なく自然に回答できれば、先方と自分の思いが摺りあっている可能性は高いです。
      逆に「なんでそんなこと聞くんだ、意味わかんねえ」ばかりだと、スキル・ミスマッチくさいですね。
      まあ、そういう状況だと自然体で面接に落ちるでしょうけど。

      要は、面接は、企業が志望者を見る場のみならず、志望者が企業を見る場でもある、ということだと思います。

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    2. なるほど、非常に説得力のある回答ありがとうございます。
      転職先の情報なんて、おっしゃるように
      ・面接の場
      ・現場訪問
      くらいで、後はエージェントから情報仕入れるか、投稿サイト見るかくらいでしょうからね
      (後者は情報の取捨も難しいでしょうけど)

      コミュ力に自信ないほうなだけに、うまく転職できても
      なかなか馴染めるかが心配してしまいますが
      考えすぎですかね。もう少し割り切って頑張ってみます
      アドバイスありがとうございました!

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