2012年2月21日火曜日

30代後半SIerの転職 立志編

私は、業界大手と言われるSIerに勤めています。
 給与、福利厚生、ワーク・ライフバランス、仕事のやりがい等、現時点での職務や待遇には特に不満はありません。
 むしろ、この業界にしては恵まれている部類に入ると思います。

 ただし、あくまでそれは「現時点では」の話。
 今までの傾向を見るに、上位マネージャーの「仲良しグループ」に入れないと、50代、下手したら40代で適当な理由をつけられてクビになる危険性が高かったりします。
 増して、この数年、会社の売り上げは右肩下がりが続いています。
 売り上げと会社規模のミスマッチが拡大すれば、当然、大規模な人員整理が発生する確率も高くなります。

 また、そもそも、IT関連の案件は、長期的には縮小傾向に入っていくのではないかと個人的には考えます。
 そうした情勢でIT技術者として生活していくためには、SIerではなくユーザーの立場で地歩を固める方が、より安全性が高い気がします。

 …みたいなことをこの数年、悶々と考えていました。
 とにかく、自分と家族の人生を担保するため、定年までの雇用を確保せねばなりません。
 要は、「一か八か今の会社にしがみつき続ける」か「より雇用安定性の高そうな会社へ転職する」かの二択です。
 そして、いくら情報を集めて思案を繰り返したところで、正解がどちらかなのかは、10年、20年経たないとわかりません。

 ただし、確実に言えることが一つ。
 現在30代後半の私には、転職という選択肢をとるための時間はほとんど残されていないのです。
 おそらく今が転職のラストチャンスです。
 5年後、10年後に転職したい、あるいは転職せざるを得ない状況になっても、もはや好条件を望める立場にはないでしょう。

 結局、確信は持てないまでも、どうしようもない不安に駆られて、転職活動を始めたのが昨年の夏頃でした。

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