2011年2月26日土曜日

自宅内クラウド 2

 前回の続き。

 HYPER-V+TechNet Standardで、お遊び環境をグレードアップをするぞって話。
 下記のように設定しました。

・区画構成
 区画1…某アプリ稼働実験用
OS:Windows XP SP3
論理プロセッサの数:2
相対的な重み:80
メモリ:1024MB
HDD:容量固定 20GB
 区画2…dyndns.org更新、FTPサーバー用
OS:Windows Server 2008 R2
論理プロセッサの数:4
相対的な重み:100
メモリ:1024MB
HDD:容量固定 20GB
 区画3…WebAuto (自動巡回ソフト) 用
OS:Windows XP SP3
論理プロセッサの数:2
相対的な重み:50
メモリ:1024MB
HDD:容量固定 70GB
 区画4…某アプリ稼働実験用
OS:Windows XP SP3
論理プロセッサの数:2
相対的な重み:80
メモリ:1024MB
HDD:容量固定 20GB
 区画5…HYPER-V操作、動画エンコード、その他オペレーション全般用
OS:Windows 7 Ultimate
論理プロセッサの数:4
相対的な重み:100
メモリ:1024MB
HDD:容量可変 最大127GB

・HYPER-V構成
サーバー:NEC Express5800/110Ge
HDD:5台
 Cドライブ…80GB、HYPER-V本体インストール先
 Dドライブ…1TB、区画1のCドライブを配置、FTPサーバー、ファイル保管庫
 Eドライブ…1TB、区画3のCドライブを配置、保管庫へファイル移動する前の作業スペース
 Fドライブ…1TB、区画2のCドライブを配置、某アプリによって生成されるファイルの出力先
 Gドライブ…1TB、区画4,5のCドライブを配置、D~Fドライブのバックアップ

 CPUやメモリは適当でもOKです。後から簡単に変えられます。
 これがクラウドっぽくて便利なところです。

 ただ、仮想HDD (VHD) は計画的に配置、作成する方が良いでしょう。
 負荷の高いVHDを異なる物理HDDへ配置すると、パフォーマンスが段違いに上がります。
 また、VHDやパーティションのサイズは後から変更できますが、これが意外と面倒です。

 なお、前述の通り、HYPER-Vに接続しているHDDは、VHD置き場だけでなくファイル置き場としても使用します。
 それらファイル群へ、各仮想PCからどのようにアクセスするかを決めねばなりません。

 HYPER-VのHDDアクセスは、下記の3通りの方法があります。

1. ネットワークドライブとして
2. VHDとして
3. 物理HDDをそのままマウント

 うちのHDDはピーク時アクセス負荷が高いので、オーバーヘッドの高そうなVHD化は厳しそうです。
 また、複数区画から同時アクセスしまくりなので、物理HDDマウントは不可能です。
 そのため、ネットワークドライブにより、各区画から接続することにしました。
 TCP/IPのオーバーヘッドの方が高いんじゃね、って突っ込みもあるでしょうが、VHD化と違ってHDD上に直接ファイルが格納されるので、何かと融通が利くかな、という思いもありました。

 幸いなことに、HYPER-VにはOSとして最低限の機能も備わっており、ネットワークドライブのサーバーにもなってくれます。
 なので、各区画上のOSから、¥¥HYPER-VのPC名¥c$、のような指定でネットワークドライブを作成します。

 続く。

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