前回の続き。
結論として、クラウドにはGoogle Picasa Webアルバムを使用することとしました。
ただし、自宅PCで写真や動画を見るときのツールはWindows Live フォトギャラリーとし、Picasaは動画アップロードのツールとしてのみ使用します。
・クラウドにGoogle Picasa Webアルバムを選んだ理由
これは、前回書いた長所に尽きます。
何より、オンラインの閲覧性が高く、さくさく見られることが大きいです。
いくら貴重な写真や動画を貯め込んでも、アクセスが良くないと死蔵してしまうことは、かつて漫画を貯め込んで身にしみたのであります。
また、容量が事実上無制限なので、写真が増えた後の整理や引っ越しの手間が省けます。
「事実上無制限」というのは、写真は長辺2048ピクセル以内、動画は15分以内なら、容量としてカウントされないという仕様によるものです。
そして、Google+で写真をアップロードすると、自動的に2048ピクセルにリサイズしてくれます。
当初は写真にしろ動画にしろ、変換、即ち劣化が伴うサービスは好ましく思っていませんでした。
ていうかそれは今も変わっていません。
しかし、今回の場合、元データは手元に残ること、劣化しても実質的な問題は無い程度であること、享受できるメリットが大きいこと、を考え、オリジナルにこだわる理由はなくなりました。
・自宅PCでWindows Live フォトギャラリーを使う理由
クラウドにGoogle Picasa Webアルバムを使う以上、PC上の写真整理・閲覧にもPicasaを使うのが自然の流れです。
そう思って試行錯誤したのですが、どうしても、どうしてもPicasaは駄目でした。
撮影日別に表示する機能が無いからです。
写真をインポートする際に、撮影日別のフォルダを作成して振り分けてくれる機能はあります。
しかし、フォルダ構成を勝手に変えて欲しくはありませんし、あまりにも細かく大量のフォルダに写真を分散されるので、ファイル的な整理がかえって面倒になります。
その点、Windows Live フォトギャラリーなら、ビューとして撮影日別となっているので、物理的なフォルダ構成を変えずに撮影日別の閲覧が可能なのです。
というわけで、Windows Live フォトギャラリーとPicasaを併用せざるを得ないのでした。
・Picasaが必要となる状況
じゃあWindows Live フォトギャラリーだけでいいじゃん、とは残念ながらいきませんでした。
下記のような状況では、Picasaが必要 or あれば便利なのです。
1. クラウドへ動画をアップロード
Webブラウザから多数の動画をアップロードすると、途中で接続が切れたり、エラーになったりすることが多いです。
Picasaを使ってアップロードすると、エラー無くアップロードしてくれます。
ただし、arcで撮影したmp4ファイルは、初期状態ではPicasaで読み込めませんでした。
色々調べた結果、MatroskaSplitterをインストールすることにより、Picasaから認識されるようになりました。
2. クラウドへ写真を無劣化アップロード
前述の通り、写真は基本的に長辺2048ピクセルでアップロードすることになります。
これは、Google+からアップロードすると、Google側で自動的にリサイズしてくれます。
しかし、敢えて無劣化のまま写真をアップロードしたい場合は、Picasaからアップロードすることにより、オリジナルのファイルをそのまま上げられます。
逆に、何でもかんでもPicasaからアップロードしていると、やがて容量制限に引っかかってしまうので、注意が必要です。
まあ、容量制限に引っかかっても強制リサイズ喰らうだけなんですが…。
当件は、これでいったん完了とします。
現状で最善の環境は構築できたと思いますが、シームレスなクラウド化を断念せざるを得なかったことにより、敗北感を拭えません。
クラウドの真骨頂は、ローカルとリモートのシームレスな連係によるデータやアプリの可用性向上にこそあると考えます。今回の結果はまだまだ不十分です。
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